時事通信の報道は、ここ数年続いてきた外国人労働者政策の流れが、いよいよ「数値」として固まってきたことを示しています。
特定技能と育成就労を合わせ、2028年度末までの受け入れ上限は123万人超。かなり大きな数字です。
ただ、このニュースをどう受け止めるかは、立場によって印象が変わります。
現場で申請を扱う行政書士の視点から見ると、「拡大」というより「整理と線引きが進んだ」という感覚が近いかもしれません。
特定技能と育成就労、合計123万人の意味

今回示された案では、内訳がはっきりしています。
特定技能1号は19分野で約80万人。
育成就労は17分野で約42万人。
算出方法も明示されており、
「必要人数 − 国内で確保できる人材 − 生産性向上分」
という、かなり政策的に割り切った計算です。
少なくとも「無制限に受け入れる」という発想ではありません。
むしろ、管理可能な範囲を数値で囲い込む意図が透けて見えます。
この点は、所管である出入国在留管理庁が、近年一貫して強調している「適正化」の延長線上にあります。
育成就労で目立つ分野構成

育成就労の分野別人数を見ると、象徴的です。
建設と工業製品製造で約12万人。
飲食料品製造が約6万人。
いずれも、日本人だけでは現場が回らない業界です。
技能実習で長年支えてきた分野が、そのままスライドしたとも言えます。
一方で、制度名は変わりましたが、
「育成」という言葉に実態が追いつくかは、正直まだ見えません。
現場では、教育体制や日本語支援が追いつかず、
結局は即戦力扱いになっているケースも少なくない。
制度設計と運用の温度差は、今後も課題として残るでしょう。
新たに追加された3分野が示すもの

今回、注目すべきは新分野です。
リネンサプライ
物流倉庫
資源循環
いずれも、これまで「人手不足だけれど制度の外」に置かれてきた分野です。
特定技能と育成就労を合わせても、人数は決して多くありません。
リネン:約7,700人
物流:約18,300人
資源循環:約4,500人
この控えめな数字からは、
「とりあえず試す」「様子を見る」という行政の慎重姿勢が読み取れます。
実務的には、
最初の数年は要件や運用が頻繁に調整される可能性が高い。
企業側も、最初から大量採用を前提に動くのはリスクがあります。
行政書士として感じる違和感と現実

制度全体を眺めていると、少し複雑な気持ちになります。
数字だけを見ると、「外国人が大量に来る」という印象を持たれがちです。
しかし、実際の申請現場では、
書類が揃わない
日本語要件で止まる
企業側の理解不足で不許可になる
こうした理由で、想定通りに進まない案件も多い。
上限123万人は「枠」であって、「確定人数」ではありません。
ここは、一般報道だけでは伝わりにくい部分です。
今後、企業と外国人が注意すべき点

特定技能も育成就労も、
「使える制度」ではありますが、「簡単な制度」ではありません。
分野ごとの要件
支援体制の整備
在留資格変更や更新時の審査
どれか一つ欠けても、継続雇用は難しくなります。
特に新分野については、
初期段階ほど行政解釈が揺れやすい。
専門家に確認しながら進める必要があります。
【結論】
特定技能と育成就労の受け入れ上限123万人は、拡大というより「管理の明確化」。制度は広がるが、運用はむしろ厳密になる方向と考えられる。
【根拠】
時事通信社報道(2025年12月23日)における有識者会議資料と政府案の内容。
【注意点・例外】
上限人数は実際の受け入れ人数を保証するものではない。新分野は運用変更の可能性が高く、専門家確認が必要。
【出典】
時事通信社「特定技能・育成就労、上限123万人 政府、来月決定目指す」(2025年12月23日)
—————————————————————————————————————————————-
特定技能ビザをはじめとする各種ビザ・在留資格のご相談や代行申請はホームページのお問い合わせフォームをはじめ、お電話・LINE・Facebook・Instagramからもお問い合わせが可能です。
また、当事務所のYouTubeチャンネル「ビザ新潟ちゃんねる」も更新中です。興味のある方はYouTubeもぜひのぞいてみてください。
ビザ新潟ちゃんねる
以上、新潟市のビザ専門行政書士事務所、Asocia行政書士法務事務所でした。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
新潟のビザ・入管業務のことならお任せ下さい。
ビザの相談・申請代行専門
Asocia行政書士法務事務所
新潟県初の登録支援機関(19登-000085)
代表行政書士 播磨 史雄
住所:新潟市西区平島2丁目13-11 2F
℡:025-201-7514
mail:info@fumio-h-office.com
総合ホームページ:https://fumio-h-office.com/
新潟ビザ相談センター:https://visa-asocia.com/
新潟県お酒の販売許可申請代行センター:https://www.sakemenkyo.com/
一般社団法人設立専門ページ:https://niigata-syadan.com
新潟成年後見相談センター:http://www.niigata-seinenkouken.com/
LINEからの相談は『24時間365日』受け付けています。
対応エリア
全国対応
新潟県全域対応可能(新潟市、長岡市、三条市、柏崎市、新発田市、小千谷市、加茂市、十日町市、見附市、村上市、燕市、糸魚川市、妙高市、五泉市、上越市、阿賀野市、佐渡市、魚沼市、南魚沼市、胎内市、聖籠町、弥彦村、田上町、阿賀町、出雲崎町、湯沢町、刈羽村、関川村、粟島浦村、津南町)ビザ新潟
福島県全域対応可能(福島市、会津若松市、郡山市、いわき市、白河市、須賀川市、喜多方市、相馬市、二本松市、田村市、南相馬市、伊達市、本宮市、桑折町、国見町、川俣町、大玉村、鏡石町、天栄村、下郷町、檜枝岐村、只見町、南会津町、北塩原村、西会津町、磐梯町、猪苗代町、会津坂下町、湯川村、柳津町、三島町、金山町、昭和村、会津美里町、西郷村、泉崎村、中島村、矢吹町、棚倉町、矢祭町、塙町、鮫川村、石川町、玉川村、平田村、浅川町、古殿町、三春町、小野町、新地町、飯舘村、大玉村、天栄村、檜枝岐村、只見町、南会津町、北塩原村、西会津町、磐梯町、猪苗代町、湯川村、柳津町、三島町、金山町、昭和村、飯舘村)ビザ福島
山形県全域対応可能(山形市、米沢市、鶴岡市、酒田市、新庄市、寒河江市、上山市、村山市、長井市、天童市、東根市、尾花沢市、南陽市、山辺町、中山町、河北町、西川町、朝日町、大江町、大石田町、金山町、最上町、舟形町、真室川町、大蔵村、鮭川村、戸沢村、高畠町、川西町、小国町、白鷹町、飯豊町、大蔵村、鮭川村、戸沢村)ビザ山形
上記エリア以外でも当事務所はオンライン申請に対応しております。
面談もZoomでの対応可能です。
LINEからの相談は『24時間365日』受け付けています。
友達追加してお気軽にご相談ください。
