都立高校の入試と聞くと、「学力検査(5教科)」のイメージが強いかもしれません。
ところが東京には、日本語指導が必要な生徒を想定した別ルートがあり、毎年きちんと“競争”が起きています。
2026年1月21日、東京都教育委員会が発表した令和8年度(2026年度)の「在京外国人生徒等対象」入学者選抜の最終応募状況。全日制7校合計の倍率は2.09倍。最高倍率は竹台高校の3.05倍でした。
数字だけ見ると淡々としていますが、私はこの2.09倍に、東京の現場の圧力を感じます。
倍率2.09倍の中身を、もう少しだけ具体的に

まず全日制7校(竹台、田柄、南葛飾、府中西、飛鳥、六郷工科、杉並総合)の合計は、募集140人に対し応募292人で2.09倍。
最高の竹台高校は、募集20人に応募61人で3.05倍。
一方で、学校によって濃淡があり、同じ制度でも「集まり方」に差が出ています。これは学校の立地だけでは説明できません。日本語指導の体制、通いやすさ、先輩の評判、地域コミュニティのつながり。こういう“見えない要素”が、応募先を寄せたり散らしたりします。
さらに別枠として、一橋・浅草・荻窪・砂川では「1部・2部」の募集があり、合計倍率は1.43倍(80人に114人)という数字も出ています。
荻窪が0.50倍と低いなど、ここにも学校差がはっきりあります。
倍率が低い=簡単、とは言い切れませんが、「情報が届く/届かない」で応募が偏る構造は、実務感覚として確かに存在します。
そもそも「在京外国人生徒等対象入試」とは何か

東京都の案内では、この入試は「日本語指導が必要な方」を対象としており、国籍を問わず、一定の応募資格(例:入国後3年以内など)を満たせば受検できる、と整理されています。
検査内容は作文と面接。言語は日本語または英語を選択できる。ここがポイントです。
そして日程が一般入試より前なので、一般入試(学力検査に基づく選抜)と“併願”は可能。ただし、この入試で合格した場合、一般入試は受けられない。これも誤解が多いところです。
令和8年度の検査日は1月26日、合格発表は2月2日(合否照会サイトと校内掲示)とされています。
時間の流れが速い。ここで手続や書類が追いつかず、チャンスそのものを失うケースが出ます。
実務でよく見る「落とし穴」は、勉強より書類

この入試は、学力の前に“入口”があります。応募資格の確認です。東京都は、応募資格があるかどうかを事前に確認する機会も用意しており、当日は通訳者も来るので予約して参加するよう案内しています。
現場で起きがちなのは、ここを軽く見てしまうことです。
家庭側は「受けられるはず」と思っている。学校側は「要件と書類が揃わないと受けられない」。このズレが、いちばん痛い。
在留資格そのものの種類が直ちに受検可否を決める話ではありませんが、入国時期や就学歴の整理、証明資料の準備は、結果として“制度の入口”を左右します。入管手続でも同じですが、事実関係の立証ができないと前に進みません。
なぜ倍率が上がるのか。私は「進路の安全圏」が足りないと思う

推測ですが、倍率上昇の背景には、在留外国人の増加だけでなく、「日本語指導が必要な子が安心して進学できる公的な受け皿が、まだ十分とは言いにくい」ことがあるはずです。
私が相談を受ける場面でも、「働く」「在留資格」以前に、家族の生活は“学校”を中心に回っています。高校進学が揺らぐと、生活設計が一気に不安定になる。だから保護者は安全な選択肢に集中しやすい。
その集中が、竹台3.05倍のような数字になって現れる。倍率は冷たい数字ですが、実態はかなり人間的です。
いま受検を考える方へ、最低限の整理

大事なのは、気合いより段取りです。
作文と面接は、短距離走です。準備の方向を間違えると伸びません。
一方で、応募資格の確認と書類は、早く動いた人が勝ちやすい。ここは努力が素直に結果に出ます。
東京都の実施要綱等では、在京外国人生徒等対象選抜の日程や、運用上の扱い(例:日本語指導を前提とした配慮の整理)も示されています。
制度は毎年少しずつ動きます。去年の感覚のまま走るのは危険です。
記事末尾まとめ

【結論】
都立高「在京外国人生徒等対象入試」は、全日制合計2.09倍で、学校によっては3倍超。制度理解と書類準備の早さが合否以前の分かれ目になる。
【根拠】
東京都教育委員会が公表した最終応募倍率(全日制7校合計2.09倍、竹台3.05倍等)および日程、制度案内(作文・面接、日本語または英語選択、併願可だが合格後は一般入試不可)に基づく。
【注意点・例外】
・応募資格(入国後年数など)は個別事情で判断が分かれ得るため、必ず最新の都教委案内と志望校の指示で確認が必要。
・在京外国人生徒等対象入試で合格した場合、一般入試は受検できない点を誤解しない。
・制度運用や様式は年度により調整が入るため、前年情報の流用は危険。citeturn4view0
【出典】
・東京都教育委員会「令和8年度東京都立高等学校入学者選抜応募状況(連携型応募及び在京外国人生徒等対象…最終応募)」
・同 資料PDF「在京外国人生徒等対象入学者選抜 最終応募倍率」
・東京都教育委員会「令和8年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱・同細目について」
・東京都「令和8年度 都立高等学校に入学を希望する皆さんへ」(在京外国人生徒等対象入試の説明)
・東京都教育委員会「在京外国人生徒等対象4月入学生徒の選抜 事前応募資格確認のお知らせ」
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